緩和ケア

緩和ケアとは

緩和ケアとは、治療ができない患者さんに対して、体の痛み、その症状、精神的な不安を解消し、毎日を快適に過ごせるようにバックアップする医療です。
緩和ケアを実際に行っているのはホスピス病棟などの医療施設が一般的です。
一部の一般病棟や在宅医療などでも、緩和ケアを行っています。
緩和ケアは、患者のためだけでなく患者を支える家族などの周囲の人たちの思いに対しても、総合的にケアしてくれることで評価されています。
疾患の痛みや身体的問題、そして社会的な問題やスピリチュアルなどに対してもサポートしています。
そして緩和ケアでは、生活の質や生命の質を改善するためのアプローチとしての役割を担っています。

緩和ケアは、ただ単に身体症状のコントロールをするものではなく、心のケアも同時に行ってくれるものなのです。
患者の生活の質を総合的に高めてくれるのが、緩和ケアの目的と言えます。
緩和ケアといっても、その形態には色々あり、病院や病棟を中心とするものがあります。
これを施設緩和ケアと呼んでいて、最近ではそうした施設も増えつつあります。
一方で、患者を自宅でケアする、在宅緩和ケアというものがあります。

緩和ケアは、がんの痛みなどの不快な症状を取り除くための治療を行います。
そして、それだけでなく精神的な不安を軽減して、患者を含めて家族をも支援します。
要するに命をまっとうできるように、チーム一体となっての支援を行います。
ホスピスケアと緩和ケアはほぼ同じ意味になりますが、世界的にその呼び名が違うようです。
イギリスやアメリカでは、一般的にホスピスケアという言葉で親しまれています。
そして、カナダなどでは、緩和ケアという言葉で使用されています。
症状を緩和することを前面に押し出しているのが緩和ケアで、その点で、ホスピスケアとの違いが指摘されています。
日本では1990年に緩和ケア病棟入院料が設置されてから、ホスピスという呼び名から移行するようになりました。

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